「並と大盛、何が違うの?」——外国人のお客さんにそう聞かれて、うまく答えられなかったことはありませんか。
並・大盛、グラス・ボトル、単品・定食、タレ・塩。日本の飲食店では、1つの料理に「選べる種類」と「それぞれの値段」があるのは当たり前です。でも、その当たり前は、外国人のお客さんにはそのまま伝わりません。
この記事では、サイズや種類で値段が変わるメニューを、英語・中国語・韓国語でどう書き、どう載せれば伝わるのかを整理します。
「並」「グラス」「タレ」——日本では当たり前の言葉が、外国人には伝わらない
「並」は、日本人なら「ふつうの量」とすぐに分かります。でも、それはお店と客のあいだで「ふつう」の量がなんとなく共有されているからです。基準を知らない外国人のお客さんには、「並」が多いのか少ないのかも分かりません。
ほかにも、日本のメニューには説明なしで通じる言葉がたくさんあります。
- 量:並・大盛・特盛・小盛・ハーフ
- サイズ:S・M・L
- 容器や単位:グラス・ボトル、1合・2合、1本・3本盛り
- 組み合わせ:単品・定食・セット
- 味や作り方:タレ・塩、ホット・アイス
どれも、選べる種類ごとに値段が変わる(あるいは変わらない)ものです。ここが伝わらないと、お客さんは「どれを頼めばいいのか」「いくらかかるのか」が分からないまま、いちばん無難なものを選ぶことになります。
英語・中国語・韓国語では、こう書く
よく使う言葉を、種類ごとにまとめました。
量
| 日本語 | 英語 | 中国語 | 韓国語 |
|---|---|---|---|
| 並 | Regular | 普通份 | 보통 |
| 大盛 | Large | 大份 | 곱빼기 |
| 特盛 | Extra Large | 特大份 | 특대 |
| 小盛 | Small | 小份 | 소 |
| ハーフ | Half | 半份 | 하프 |
容器や単位
| 日本語 | 英語 | 中国語 | 韓国語 |
|---|---|---|---|
| グラス | Glass | 杯 | 잔 |
| ボトル | Bottle | 瓶 | 병 |
| 1合 | 180ml | 180ml | 180ml |
組み合わせ
| 日本語 | 英語 | 中国語 | 韓国語 |
|---|---|---|---|
| 単品 | À la carte | 单点 | 단품 |
| 定食 | Set Meal | 套餐 | 정식 |
| セット | Combo | 套餐 | 세트 |
味や作り方
| 日本語 | 英語 | 中国語 | 韓国語 |
|---|---|---|---|
| タレ | Sauce | 酱汁 | 양념 |
| 塩 | Salt | 盐味 | 소금 |
| ホット | Hot | 热 | 핫 |
| アイス | Iced | 冰 | 아이스 |
なお、翻訳アプリや機械翻訳にかけると、ここに挙げた表現にならないことがあります。たとえば「並」が「and」(「並びに」の意味)、「1合」が「1 piece」と訳されてしまうこともあります。翻訳した結果はそのまま使わず、この表を目安に確かめて直すのがおすすめです。
いくつか注意したい言葉もあります。
- 곱빼기(大盛):もともと「2杯分」という意味で、麺類によく使われます。ご飯ものの大盛なら「대」(大)と書くほうが自然な場合もあります
- S・M・L:どの言語でもそのまま通じます。無理に訳さなくて大丈夫です
- 定食とセット:英語でも中国語でも同じような言葉になりがちです。何が付くのか(ご飯・味噌汁・小鉢など)を説明に書いておくと、違いが伝わります
載せ方は3通り。おすすめは「1つの商品に価格を並べる」
選べる種類と値段を、メニューにどう載せるか。やり方は大きく3つです。
- 別の商品に分ける — 「親子丼(並)」「親子丼(大盛)」のように、1行ずつ載せる
- 1つの商品に価格を並べる — 「親子丼」の中に「並 ¥980」「大盛 ¥1,130」と並べる
- 注記で書く — 「親子丼 ¥980(大盛 +150円)」のように添える
| 載せ方 | 良いところ | 気になるところ |
|---|---|---|
| 別の商品に分ける | 1行ずつなので単純 | 同じ料理が何行も並び、メニューが長くなる |
| 1つの商品に価格を並べる | 同じ料理だと一目で分かる | 並べる価格が多すぎると読みにくい |
| 注記で書く | 紙のメニューでも場所を取らない | 「+150円」が外国人のお客さんに伝わりにくい |
おすすめは、1つの商品に価格を並べるやり方です。写真も説明も1つにまとまり、「同じ料理の、量や種類の違い」だと一目で分かります。

居酒屋なら日本酒の「グラス・ボトル」、焼き鳥屋なら「タレ・塩」も同じように並べられます。タレと塩のように値段が同じでも、種類を並べておけば「選べること」自体が伝わります。
量の目安を添えると、もっと選びやすい
「並」「大盛」のような名前だけでは、どれくらいの量なのかまでは伝わりません。説明に目安を1つ添えるだけで、お客さんはぐっと選びやすくなります。
- ご飯もの:「大盛はご飯1.5倍」
- 麺類:「大盛は麺+100g」
- お酒:「グラス 90ml/ボトル 720ml」
数字は言葉が違っても伝わります。量の感覚が国によって違うからこそ、「どれくらい」を数字で見せるのが近道です。
名前そのものに数字を入れておくのも手です。「1合」ではなく「1合(180ml)」と書いておけば、機械翻訳にかけても数字はどの言語にもそのまま残ります。ただし「1合」の部分は「1 box (180ml)」のように訳されることがあるので、訳を確かめて直すか、名前を「180ml」だけにしておくと確実です。
「¥1,030〜」は伝わらない?価格の書き方の落とし穴
一覧に値段をまとめて書くとき、日本では「¥1,030〜」のように、最低価格に「〜」を付けて「1,030円から」と表すことがよくあります。ところが、これは外国語では伝わりにくい書き方です。
- 英語では「〜(~)」は「約」の意味で読まれやすい。「~$10」は「だいたい10ドル」なので、「¥1,030~」は「約1,030円」と誤解されるおそれがあります
- 「+」は日本では「税別」と読まれることがある。「¥1,030+」は、「1,030円から」なのか「1,030円+税」なのかが分かりません
言語ごとに、「から」を表す定着した書き方があります。
| 言語 | 書き方 | 意味 |
|---|---|---|
| 日本語 | ¥1,030〜 | 1,030円から |
| 英語 | From ¥1,030 | 1,030円から |
| 中国語 | ¥1,030起 | 1,030円から |
| 韓国語 | ¥1,030~ | 1,030円から |
とはいえ、紙のメニューで言語ごとに価格の書き方を変えるのは、現実的ではありません。
まとめ
- 「並」「グラス」「タレ」のような言葉は、基準を知らない外国人のお客さんには伝わらない
- 英語・中国語・韓国語で、種類ごとの定番の言い方を使う(S・M・L はそのままで通じる)
- 載せ方は、1つの商品に価格を並べるのがおすすめ。同じ料理だと一目で分かる
- 量の目安を数字で添えると、もっと選びやすくなる
- 「¥1,030〜」の「〜」は英語では「約」と読まれる。言語によって、伝わる価格の書き方は違う(英語は From、中国語は 起、韓国語は ~)
Food Canvas なら、1つの商品に「並・大盛」「グラス・ボトル」のようなラベル付きの価格を登録でき、ラベルも英語・中国語・韓国語で表示できます。ラベルの訳は言語ごとに確かめて直せます。一覧の最低価格は、お客さんが選んだ言語に合わせて「¥1,030〜」「From ¥1,030」「¥1,030起」のように自動で切り替わり、商品の詳細にはラベルごとの価格が並びます。これで月額980円です。




