「外国人のお客さんが増えてきたけど、英語メニューすら用意できていない…」
そんな飲食店オーナーの方、少なくないのではないでしょうか。
翻訳会社に頼めば数万円〜数十万円。かといって自分で翻訳するのは不安。テンプレートを探してみたけど、うちのメニューには合わない——。
この記事では、英語・中国語・韓国語メニューの作り方を、方法別のコスト・品質・手間を比較しながら解説します。あなたのお店に合った方法がきっと見つかるはずです。
なぜ外国語メニューが必要なのか
訪日外国人は増え続けている
日本政府観光局(JNTO)のデータによると、訪日外国人数はコロナ禍からの回復を経て、過去最高水準を更新し続けています。
特に都市部や観光地の飲食店では、外国人のお客さんが来店する機会は確実に増えています。地方の観光地でも、インバウンド需要は広がりを見せています。
「メニューがわからない」が最大の困りごと
訪日外国人を対象とした複数の調査で、飲食店で最も困ったこととして「メニューが読めない・内容がわからない」が常に上位に入っています。
逆に言えば、外国語メニューを用意するだけで、外国人のお客さんの満足度は大きく向上します。
外国語メニューは客単価を上げる
意外に見落とされがちなのが、外国語メニューの売上への効果です。
メニューが読めないと、お客さんは「とりあえず安いもの」「隣の人と同じもの」を頼みがちです。しかし、母国語でメニューを理解できれば、食べたいものを自信を持って注文できます。
結果として、外国語メニューがある店の方が外国人客の客単価が高くなる傾向があります。特に写真付きのメニューでは、見た目で興味を引かれた高単価メニューへの注文が増えます。
外国語メニューを作る4つの方法を比較
翻訳会社
コスト
手間
品質
自力翻訳
コスト
手間
品質
テンプレート
コスト
手間
品質
QRメニューSaaS
コスト
手間
品質
方法1: 翻訳会社に依頼する
メリット
- プロの翻訳者が対応するため、品質が最も高い
- 料理の背景や文化的ニュアンスも正確に伝えられる
- ネイティブチェックが入るので安心
デメリット
- 費用が高い(英語だけで5万円〜、3言語なら15万円以上になることも)
- 納品まで1〜2週間かかる
- メニュー変更のたびに追加発注が必要
- 季節メニューや日替わりメニューには向かない
こんな店に向いている: 固定メニューが中心で、予算に余裕があり、一度作ったら長く使える高級店やコース料理の店。
方法2: 自分で翻訳する(Google翻訳・ChatGPT等)
メリット
- 無料ですぐにできる
- 自分のペースで作れる
デメリット
- 中国語・韓国語は自分でチェックできない
- 体裁の整ったメニューにするにはデザインの手間がかかる
- 印刷・ラミネートは別途必要
- メニューが変わるたびに全言語ぶん手動でやり直し
こんな店に向いている: まず応急処置として英語メニューだけ欲しい場合。ただし、長期的な運用には向かない。
方法3: テンプレートを使う
メリット
- 安価(無料〜数千円)
- デザインが整っている
- 一般的な料理名はすでに翻訳済みの場合がある
デメリット
- 自店のオリジナルメニューに対応しにくい
- レイアウトの自由度が低い
- 更新するたびにテンプレートを編集し直す必要がある
- 写真の差し替えが面倒
こんな店に向いている: 定食屋やラーメン店など、定番メニューが中心で変更頻度が低い店。
方法4: QRメニューSaaS を使う
メリット
- メニュー情報を入力すれば自動で多言語化
- 写真もスマホからアップロードするだけ
- メニュー変更が即座に反映される
- 印刷不要(QRコードを置くだけ)
- 月額制なので初期投資が小さい
- 翻訳結果を手動で微調整することも可能
デメリット
- 月額費用が継続的にかかる(ただし月980円)
- サービスによっては月ごとの翻訳文字数に上限がある
こんな店に向いている: メニュー変更が多い店、複数言語に対応したい店、印刷の手間やコストを減らしたい店。
写真の有無で外国人客の注文行動が変わる

外国語メニューを作る際、翻訳の質と同じくらい重要なのが写真です。
文字だけのメニューの場合
外国人のお客さんは、知らない料理名を見て不安を感じます。結果として:
- 知っている料理(寿司、天ぷら、ラーメンなど)ばかり注文する
- 価格が安いものを選びがち
- 「おまかせ」で済ませる
写真付きメニューの場合
料理の見た目がわかると、注文のハードルが一気に下がります:
- 「これ美味しそう!」と直感で選べる
- お店の自慢メニューや季節限定品にも注文が入る
- 客単価が上がる傾向がある
写真は最強の翻訳とも言えます。どんなに正確な翻訳よりも、美味しそうな写真の方が注文を後押しします。
多言語メニューを「続けられる」仕組みが大事
外国語メニューの最大の落とし穴は、「作ったけど更新できない」という問題です。
- 季節メニューを入れ替えたのに、英語メニューは前の季節のまま
- 値上げしたのに、外国語メニューだけ旧価格のまま
- 新メニューを追加したのに、外国語版には反映されていない
こうなると、外国人のお客さんに見せるメニューと実際の提供内容にズレが生じ、トラブルの原因になります。
大切なのは、「一度作って終わり」ではなく、「日々の運用の中で無理なく更新できる」方法を選ぶことです。
翻訳会社に毎回依頼するのは現実的ではありません。自分でGoogle翻訳を使って3言語ぶん更新するのも大変です。
日本語のメニュー情報を更新すれば自動で多言語に反映される仕組みなら、「外国語メニューだけ古いまま」という問題は起きません。
まとめ
- 訪日外国人が増える中、外国語メニューの必要性は年々高まっている
- 翻訳会社・自力翻訳・テンプレート・SaaSの4つの方法がある
- 品質重視なら翻訳会社、コストと運用の手軽さ重視ならQRメニューSaaS
- 写真は翻訳以上に注文行動に影響する——写真付きメニューは必須
- 「続けられる仕組み」を選ぶことが、最も重要な判断基準



